金沢庵の家族物語/みんなの日記帳


プリンプリン物語

おとうさんが中学校から高校時代にNHKで放送されていた人形劇「プリンプリン物語」が、2003年4月から再放送されることになりました。お父さんは、当時この番組が大好きで、部活のあと6時25分の放送開始に間に合うようにダッシュして帰宅した思い出があります。

20年以上経った今、再び見ることができることになり、お父さんはなつかしいのとうれしいので大喜びです。テレビの始まる午後6時10分に間に合わせて帰ってきたりもするようになりました。子どもとともにテレビをみた後は、子どもの質問を受けたり、子どもたちに問題を出して、答えられないと得意になって解説を始め、夕食時はこの話題でもちきりです。

ちょうど、チビリンピック出場にむけて海の公園のジョギングコースを走る練習をはじめたのですが、この準備体操をするとき、お父さんがワット博士のまねをして「イチニのサンシでウッフン、ウッフン」と掛け声をかけるのは、家族全員から気持ち悪いからやめてくれと不評をかっています。

左からカセイジン、オサゲ、ボンボン、モンキー、プリンプリン

プリンプリン物語は、「連続物の人形劇」という、今となってはめったに見かけないスタイルのテレビ番組で、八犬伝、紅孔雀の後番組でした。当初は1年の予定で始めたものの、人気があったので延長し、さんざん故郷をさがしてひっぱった挙句、結局見つからないで終わってしまったストーリー展開には、尻切れトンボのようで若干疑問が残り、納得のいかない面もありましたが、この番組のもうひとつの楽しみには、物語中の場面で登場人物が歌うさまざまな歌があり、思い出に残っています。

最もつよく記憶に残っているものは、「アクタ共和国」や「ケントッキー」などプリンプリンが祖国探しのために訪れたへんてこな国々の国家ですが、ここでは、それ以外で特に印象深い曲をいくつか思い出して紹介します(題名は仮名、歌詞は一部不確かです)。

心配したってはじまらない  (プリンプリン)
明日は晴れかなくもりかな それとも雨でも降るのかな
心配したって はじまらない はじまらない
心配したって いいことない

心配なんかは 大人にまかせましょう
心配なんかは 子どもににあわない
 (シャーレッケマイホームさん:「心配だなぁ」)

心配したって はじまらない はじまらない
心配したって いいことない
私の祖国  (プリンプリン)
なぎさに波が寄せるように なつかしさが心を洗う
見知らぬ故郷 私の祖国

はてしない海 その向こうのどこかに
限りなく美しく この上もなく清らかな
愛に 愛に 愛に 満たされたところ
それが 故郷 私の祖国
とりえのうた  (カセイジン)
誰にだってとりえはある わたしにだってとりえはある
ちからもない 強くない 走ればいつもビリだけど
耳が回る 予感がする 先のことが わかるわたし
世界お金持ちクラブの歌  (ヘドロ)
おカネ おカネ おカネ おカネ おカネ おカネ おカネ おカネ
お金さえあれば 何でも手に入る

ドレス イヤリング 真珠の首かざり
マンション 別荘 建て売りマイホーム
 (シャーレッケマイホームさん:「なぬっ、わしのこと?」)
車 飛行機 自家用潜水艦 キャビア フォアグラ マツタケに数の子

お金さえあれば 幸せになれる われら世界お金持ちクラブ
お父さんの歌  (ボンボン、プリンプリン)
ねえね 私話してほしいのボンボン 君のお父さんのことを
いいとも 君に話してあげようプリンプリン おれの親父のことを

お父さんはいつも ニコニコ笑っているんでしょ?
いいやおやじは気難しい顔ばかり

お父さんはいつも 話し相手になるんでしょ?
いいやおやじは 疲れた疲れた そればかり

お父さんはいつも 君の味方になるんでしょ?
いいやおやじはおふくろの言いなりさ

ボンボン 君はお父さんが嫌いなの?
いいやおれはおやじが大好き

いつかおれが悪さをした時 おやじは怒った 本気で殴った
そして黙っておれを見つめた その時見たのさ おやじの涙を
おれはおやじにしがみついたんだ 本気で殴ったおやじの胸に

ねえね私話してほしいの いいとも君に話してあげよう
ボンボン 君のお父さんのことを
プリンプリン おれのおやじのことを
オトナって変  (プリンプリンたち)
オトナって変ね 信じられないわ

世の中オトナは半分で 後はみんな子どもなの
オトナは子どもの言うことを 
半分どころか 全然 ちっとも さっぱり まったく 聞かないんだもん

オトナって変ね 信じられないわ

表は表で裏は裏 裏はみんな知らん顔
オトナは建前大好きで
本音はなかなか 全然 ちっとも さっぱり まったく 吐かないんだもん

オトナって変ね 信じられないわ

オトナオトナと いばるなオトナ
オトナ子どもの なれの果て