2001年3月27日
3月12日、月曜日の朝、２年生のひとみは､「なんか頭がぐらぐらする」と言ってなかなか起きてこなかった｡それが、われわれ家族を襲った一連の悲劇の幕開けであったとは､このときには気づく由もなかった。父は､「どうせ、学校に行きたくない病だろっ、きのうまではあんなに元気に遊んでいたんだから」と、気にもとめなかったが､母はさすがで､娘の様子がいつもとは異なっていることを直感し､体温を測ってみると38度以上の発熱があり､連絡帳を届けたりして学校を休む手筈を整えていた｡しかし、その時にはただのかぜだろうとたかをくくっていた。ところが、38度の発熱は下がることなく､実に１週間持続､楽しみにしていた２年生最後の給食も食べられずに､欠席を続けてしまった｡その１週間、ふとんにもぐってのどが痛いとか､筋肉が痛いなどと訴え､食欲もまったくなかったひとみに対して､父は「根性が足りないから熱が下がらないんだ」とか､「食事をしないから元気が出ない」などと言い続け､病院へも連れて行かなかったのだが､どうも､この症状は「インフルエンザ」らしいと気づいたのは､ようやく熱が下がり始めた3月18日のことだった。そして、3月19日朝から､今度は母と三女ひかりが同様に発熱､かろうじて幼稚園に行った二女あかねも、幼稚園から帰ってきてから熱をはかってみると、38度以上を示していて、3人の感染が明らかになった｡父は一人免れる気でいたのだが､3月21日悪寒を感じ、ついに発症、一家完全壊滅状態になってしまった｡インフルエンザは､感染性が強く､このように家庭内発生することも珍しくはないらしい。学校内の集団感染なら学級閉鎖にして休んでいればいいが､家庭を閉鎖してもほかに行く場所がなく､周期的に襲ってくる悪寒、発熱、筋肉痛、上気道症状と戦い､機嫌のわるい子供たちの相手をし､大変つらい日であった。幸い､一番初めにかかったひとみが完治してきたので､買い物に遣らし､食料の調達には困らなかった｡そして、一人元気になったひとみは、洗濯や食事のしたくを手伝ったり､熱が下がらずに寝ている父に対して、頭を冷やしてくれたり、あたたかい言葉をかけてくれ､自分はひとみがひとりで寝込んでいたときに根性が足りないなどと怒鳴っていただけのくせに､なんてやさしい娘なんだと涙ぐむ父であった｡
2001年2月19日
近所に、「フーバー」という名前の犬をかっている家がある。その家のおばさんから、しばらく旅行に行くので､その間フーバーのせわをしてくれないかとひとみにたのまれた。せわの内容は､朝晩のえさやりとうんちのしまつということだった。ひとみはさんざん考えたすえ､引き受けることにきめた｡その1週間の期間は毎日朝少しだけ早起きをして､学校に行く前にフーバーにえさをやり、夕方には、えさやりとうんちとりをやりました。
『大へんだったフーバーのせわ』
2/11から2/19まで、わたしは、フーバーのせわをしました。さいしょはえさをやる時こわかったけど、だんだんできるようになって、今はもう一人でもできるようになりました。時々フーバーがとびのってくる時もありました。わたしはそれから犬が少しきらいになりました。それでもフーバーのせわはちゃんとやりました。うんちとりのうんちがきたなくてとりたくありませんでした。でもちゃんとやりました。おばちゃんが帰ってきた時､おわってよかったな。とほっとしました。こんどたのまれた時はことわろうと思いました｡
（2001/2/20 ひとみ）
2001年1月28日
金沢区では冬でも雪の降ることはめったになく、積雪を観測することも2-3年に1度くらいである｡ところが、今年は寒波の勢力が強いのか､1月だけでも2回の積雪があり､とくに2度目となった1月27日は､未明から降りだした雪が夕方過ぎまで雨にかわることなく順調に積もり､10cm以上の当家観測史上最高の積雪量を記録した｡金沢区内の交通機関も､シーサイドラインは運休､横浜横須賀道路は通行止めになった｡しかし、わが家ではめったにない積雪で､存分に楽しもうと、総出でかまくら（もどき）もつくって遊んだ｡
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| 道路一面の積雪で､ゆきだるまはすぐに完成した | 雪をあつめてつくった「かまくらもどき」 |
2000年12月25日
八景島のクリスマス
12月25日のクリスマス、わが家にもサンタさんがちゃんと来てくれた。今年は、こどもたちがほしいものを書いた手紙をなかなかとりにきてくれず、そのまま24日のクリスマスイブを迎えた。ちゃんとほしいものが届くか心配だったけれど、それぞれほしいものやそれに近いものが届いたようだ。
ひかり・・てけてけハム太郎・はなちゃん
あかね・・はにかみハム太郎・ステンシル
ひとみ・・こども百科事典・ラミネーター
ママ・・・ぐりとぐらのカレンダー
パパ・・・くつした・ドラえもんのドンジャラ
たくさんのプレゼントを持ってサンタさんはどこから入ってきたのでしょう？今年は、サンタさんにお礼のケーキとポップコーンとビールを用意しておいたところ、食べて帰ってくれたらしい。でも、ビールは寒くて飲めなかったようで、かわりにヤクルトの空き容器がのこっていた。こんなに大胆に家の中で行動していても、今年も、サンタさんの姿を見た人はだれもいなかった。
こどもたちには宅急便でもサンタさんからのプレゼントが届いた。愛媛のおじいちゃんとおばあちゃんからと、広島の美千代おばちゃんからだ。たくさんのお菓子や洋服、それぞれに合った本などが届けられ、本当ににぎやかなクリスマスだった。
『サンタさん、プレゼントありがとう』
ラミネーターでつくった
よつばのおしば
12月24日は、クリスマス・イブです。12月25日は、クリスマスです｡12月24日の夜、サンタクロースがみんなの家を回って、プレゼントをおいていきます。わたしは、シールメーカーをたのんだのにシールメーカーはおいてくれませんでした。どうしてかというとシールメーカーがほしい人がたくさんいたからです。シールメーカーのかわりに、ラミネーターをもらいました。ラミネーターは、カード、おし花など作れます｡はじめはやくだたないものだと思ったけど、やってみたら、おもしろいし、やくだつものでした。わたしは、ラミネーターでステンシルやシールで作ったものをはさみました。ラミネーターで紙などをはさむ時は、はさむ前に、10分まってから、紙を入れます｡わたしはそれにせいこうしました。ラミネーターはもらえるし、ラミネーターのはさむ紙はせいこうするし、ケーキは食べれるし、クリスマス、クリスマス・イブは楽しいな｡
（2000/12/25 ひとみ）
2001年12月25日
2001年のクリスマスにも、わが家にもサンタさんがちゃんと来てくれた。今年もらったものは、
ひかり・・ハム太郎のテレビゲーム
あかね・・ハム太郎のポンぐるみメーカー
ひとみ・・オセロ
ママ・・・パジャマとスリッパ（おそろいの柄）
パパ・・・セーター、厚手の下着
ひとみが学校で友だちに聞いた限りでは、お父さんとお母さんにもサンタさんが毎年プレゼントを届けてくれる家庭はわが家のほかにはないそうだ。
